2012年07月21日

言葉

「三島由紀夫 ロゴスの美神」(11)
三島由紀夫  1925-1970
yukio mishima
山内由起人 編
2003.07.31 発行(岳陽舎)

<言葉>
「言葉は、・・・肉体の美のうつろいやすさに
いつか言葉の美の永遠性が打ち克とうとする欲望
こそ表現の欲望であること、・・・彼は肉体を
鍛えるように言葉を鍛えた。文体に意を須(もち)
い、それがギリシャ彫刻の的確な線に似ることを
念願とした。」(「火山の休暇」)

「ものをみようとする時、小説家は、猫が鞠に
飛びかかろうとして身構えするように、自分の目
を、すなわち自分の言葉を調節する。このたえざる
スポーツのために言葉の機能はいちじるしく禁欲的
になる。」(「新古典派」)

「小説家は小説を書くことによって、現実を発見
してゆくより仕方がない。」
(「小説家の休暇」)

panse280
posted at 21:31

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