鏡
「三島由紀夫 ロゴスの美神」(7)
三島由紀夫 1925-1970
yukio mishima
山内由起人 編
2003.07.31 発行(岳陽舎)
<天才>
「天才とは美そのものの感受性をわがものにして、
その類推から美を造型する人であった。」
(「鏡子の家」)
<鏡>
「世にはさまざまな鏡がある。純粋客観としての鏡
は、自意識の鏡であり、男の鏡である。純粋主観と
しての鏡は、自意識の欠如した鏡であり、女の鏡で
ある。前者はナルシシズムの鏡であり、後者は、
化粧のための、変容のための鏡である。」
(「ナルシシズム論」)