2012年07月09日

作法とは

「三島由紀夫語録」(4)
三島由紀夫  1925-1970
yukio mishima
秋津建 編
1993.02.10 改訂第1刷発行(鷹書房弓プレス)

<作法とは>
「人間の真心がそのまま相手に通じると思ふことは
まったくの間違ひである。人の心はどんな親しい友人
でも、長年のつき合ひの仲でも、お互ひに解らない
部分を残している。そして、言葉はそれを繋ぐ橋で
あるが、その橋にはちゃんとした渡れるだけの設備が
あり、欄干がつき、擬宝珠がついていなければ橋とは
いへない。
それがすなわち作法である。軍隊はその点でしゃっ
ちょこばった作法で固められた、作法だらけの世界で
あるが、この作法は、単に軍隊生活を円滑に運用する
ばかりでなく、人間の機敏な行動や、きっちりした
礼儀正しい作法は、男を男らしく見せるのに役立って
いる。」
(「作法とは」昭和43年7月号[Pocket パンチOh!])

panse280
posted at 19:58

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