2012年05月27日

正義と言論の自由

「文化防衛論」(11)

三島由紀夫  1925-1970
yukio mishima
2006.11.10 第1刷発行(ちくま文庫)

<正義と言論の自由>
「政治が一つの正義を実現すれば、それは必ず
言論自由の弾圧へ来るんだ、なぜなら一つの正義
の実現を一党独裁の形でやろうとすれば、必ずそ
の先には秘密警察・強制収容所がついてくる、こ
れは人間性としての当然のことと思います。もし
強制収容所もない、政治警察もない、そして正義
と幸福が実現される、しかもそれが言論自由の筋
道を通って実現される、私(三島)はそのような
ことを一切信じません。というのは正義というの
は一つの妥協の上でしか成立しないようにできて
いるので、もしそれが妥協でない、それだけの形
で実現すれば、必ずそれは言論の自由と衝突する
結果になる、つまり・・・言論の自由による正義
の追究は必ず言論の自由の弾圧に終るということ
を私はいいたいのであります。」

(昭和43年10月3日「早稲田大学大隈講堂」)

panse280
posted at 19:03

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