2012年05月22日

言論

「文化防衛論」(6)

三島由紀夫  1925-1970
yukio mishima
2006.11.10 第1刷発行(ちくま文庫)

<言論>
「私(三島)が一番好きな話は、・・・満州でロシア軍が
入ってきたときに、・・・武装解除という形になって、
・・・大部分の軍人はおとなしく武器を引き渡そうとした。
その時一人の中尉がやにわに日本刀を抜いて、何万、何十万
というロシア軍の中へ一人でワーッといって斬り込んで行って
、たちまち殴り殺されたという話であります。
私は、言論と日本刀というものは同じもので、何千万相手に
しても、俺一人だというのが言論だと思うのです。一人の
人間を多勢で寄ってたかってぶち壊すのは、言論ではなくて、
そういうものを暴力という。」
(「国家革新の原理」於:一橋大学、昭和43年6月16日)

panse280
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