2012年05月18日

文化防衛論

「文化防衛論」(2)

三島由紀夫  1925-1970
yukio mishima
2006.11.10 第1刷発行(ちくま文庫)

<文化防衛論>
「近松も西鶴も芭蕉もいない昭和元禄には、華美な
風俗だけが跋扈している。
・・・
どうしてこういうことが起ったか、ということが私
(三島)の久しい疑問であった。
・・・
現代では、「菊と刀」の「刀」が絶たれた結果、日本
文化の特質の一つでもある、際限もないエモーショナル
なだらしなさが現われており、戦時中は、「菊」が絶た
れた結果、別の方向に欺瞞と偽善が生じたのであった。
・・・
「平和を守る」という行為と方法が、すべて平和的で
なければならぬという考えは、一般的な文化主義的
妄信であり、戦後の日本を風靡している女性的没論理
の一種である。
・・・
現在、平和憲法を守ることが、・・・あらゆる戦いの
放棄による自己保全を夢みるマイ・ホーム主義者、
戦争に対する生理的嫌悪に固執する婦人層などの、
自己保全派の支持層に広汎に支えられている・・・」

「(今)天皇と軍隊を栄誉の絆でつないでおくことが
急務なのであり、又、そのほかに確実な防止策はない。
・・・
天皇が否定され、あるいは全体主義の政治概念に包括
されるときこそ、日本の又、日本文化の真の危機だか
らである。」

panse280
posted at 19:43

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