2012年04月27日

第九講 社交学

「反貞女大学」(10)

三島由紀夫  1925-1970
yukio mishima
1994.12.05 第1刷発行(ちくま文庫)

<第九講 社交学>
「同性の賛辞は、大てい「ほめ返し」を暗々裡に
要求しており、また、うっかりしてると、思わぬ
皮肉のトゲを含んでいることがありがちである。
そこへ行くと、異性の賞讃ほど耳に快いものはない。
・・・
社交は、異性の賞讃を合法的に受けることのできる
大切なチャンスです。
・・・
「奥様のお召し物は本当にいい趣味ですね」などと
ぬけぬけといえるのは、Wがかった男は、ゲイ・ボーイ
に決っている。大体、男は女の着物などは大した関心
はないので、顔や肉体のほうがよほど関心事なので
あるが、正直にそれをいえば、失礼だし、Hと思われる
心配があるので、黙っている。
・・・
大体日本語はこんな表現には適していないのだが、
日本的ドン・ファンは、本格的日本語の素養なんか、
なければないほど成功する。混血児の二枚目は、日本
では大てい恋愛の最大の勝利者です。」

panse280
posted at 18:55

トラックバックURL

コメントする

名前
 
  絵文字