2012年04月22日

第三講 空想学 第四講 平和学

「反貞女大学」(5)

三島由紀夫  1925-1970
yukio mishima
1994.12.05 第1刷発行(ちくま文庫)

<第三講 空想学>
「女性の特徴は、人の作った夢に忠実に従うこと
でしょうが、何よりも多数決に弱いので、夫の意見
よりも、つねに世間の大多数の夢のほうを尊重し、
しかもその「視聴率の高い夢」は大企業の作った罠
であることを、ほとんど直視しようとしません。

<第四講 平和学>
「すべて戦争は男たちの悪趣味とニヒリズムと不真
面目から起こり、平和は女たちの良い趣味と実際主義
と真面目さによって守られる、と彼女たちは信じてい
ます。それはまったくそのとおりなのです。
・・・
一から十まで完全に良い趣味の男というのは、大てい
女性的な男ですし、ニヒリズムを持たない男というの
は、大てい脳天パァです。
・・・
彼女たちが男に平和への適性を与えようとすればする
ほど、男たちは虚脱してしまうのです。
・・・
ニヒリズムの反対のものとは何でしょうか?
・・・
「そりゃ家庭の平和と幸福に決まってますわ。・・・」
・・・
しかるに女たちは、いつか、それだけでは満足しなく
なります。
・・・
余談になりますが、きのうまでは模範的な家長であった
中年男が、ある日突然、煙のように失踪してしまう事件
が、アメリカでは枚挙にいとまがないそうである。」

panse280
posted at 20:09

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