2012年04月17日

私の遍歴時代

「太陽と鉄」(10)

三島由紀夫  1925-1970
yukio mishima
2011.1.30 第7刷発行(中公文庫)

--私の遍歴時代--
<「私の遍歴時代」昭和三十九年四月講談社刊>
「今の私(三島39歳)は、二十六歳の私があれほど
熱情を持った古典主義などという理念を、もう心の
底から信じてはいない。
・・・
そして早くも、若さとか青春とかいうものはばかばか
しいものだ、と考えだしている。それなら「老い」が
たのしみか、と言えば、これもいただけない。
そこで生まれるのは、現在の、瞬時の、刻々の死の
観念だ。これこそ私にとって真になまなましく、真に
エロティックな唯一の観念かもしれない。その意味
で、私は生来、どうしても根治しがたいところの、
ロマンティックの病いを病んでいるのかもしれない。」

panse280
posted at 19:18

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