2012年04月07日

日本人は臆病で勇敢である

「若きサムライのために」(12)

三島由紀夫  1925-1970
yukio mishima
2000.12.05 第8刷発行(文春文庫)

<日本人は臆病で勇敢である>
三島:江戸時代末期に西洋人が見た日本人の国民性を
、ドナルド・キーンが紹介しているんですが、それに
よると、清潔好きで、礼儀正しくて、勤勉で、アジア
では珍しい立派な国民であるが、ただ一つ欠点がある。
臆病だ、というのです。

猪木正道:その点について、ぼくは実はそれほど悲観的
ではない。
・・・
たしかに武士と町民の差別がきつくて、町人は臆病だっ
たかも知れないが、そのかわり武士は勇敢でしたよ。



補記:
もし、日本が、真宗(親鸞)によって占められていたら、
すぐに侵略されていただろう。

日本人の、やさしさ、礼儀正しさ、謙虚などすべて、真
宗的なものであり、日本人の、勇猛果敢、カミカゼ、美
術、武士道などは禅的なものである。(鈴木大拙)

panse280
posted at 21:34

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