2012年03月26日

すでに陽明学は日本の哲学である

「行動学入門」(10)

三島由紀夫  1925-1970
yukio mishima
1995.1.20 第22刷発行(文春文庫)

--革命哲学としての陽明学--

<すでに陽明学は日本の哲学である>
「陽明学はもともと支那に発した哲学であるが、・・・
日本の行動家の魂の中でいったん濾過され日本化されて
風土化を完成した哲学である。もし革命思想がよみがえ
るとすれば、このような日本人のメンタリティの奥底に
重りをおろした思想から出発するより他はない。
一方、国学のファナティックなミスティシズムが現代に
蘇ることがはなはだむずかしいとするならば、陽明学が
その中にもっている論理性と思想的骨格は、これから先
の革命思想の一つの新しい芽生えを用意するかもしれない。」

「精神による抵抗は反体制運動であると否とを問わず、
日本の中に浸潤している西欧化の弊害を革正することに
よってしか、最終的に成就されない道である。
・・・
われわれはこの陽明学という忘れられた行動哲学にかえる
ことによって、もう一度、精神と政治の対立状況における
精神の闘いの方法を、深く探究しなおす必要があるので
はあるまいか。」

panse280
posted at 20:13

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