2012年03月20日

王陽明の哲学の心髄骨子

「行動学入門」(4)

三島由紀夫  1925-1970
yukio mishima
1995.1.20 第22刷発行(文春文庫)

--革命哲学としての陽明学--

<陽明学(明代の哲学者王陽明)>
(井上哲次郎博士「王陽明の哲学の心髄骨子」より)
陽明学の4つの柱
1理気一元説
「理は気の条理、気は理の運用、もと二事あるに
あらざるなり」

注)朱子は二元論

2 致良知説
良知とは唯一無二の宇宙の根本原理。
「良知とはこれ造化的の精霊、這些(しゃしゃ)の精霊、
天を生じ、地を生じ、鬼を成し、帝を成す、皆これ
より出ず」

3 知行合一説
「知って行はざるは未だこれ知らざるなり」

注)朱子は、先知後行

4 四箇格言
その1:「善無く悪無きはこれ心の体」
その2:「善あり悪あるはこれ意の動」
その3:「善を知り悪を知る、これ良知」
その4:「善を成し悪を去る、これ格物」

格物致知(かくぶつちち)とは、「礼記」大学篇
の一節「致知在格物、物格而知至」に由来し、物に即して
その理を窮めてゆくこと、という意味。

panse280
posted at 16:49

トラックバックURL

コメントする

名前
 
  絵文字