2012年03月07日

イタ・セクスアリス

「不道徳教育講座」(17)

三島由紀夫  1925-1970
yukio mishima
2010.5.15 改版25版発行(角川文庫)

<イタ・セクスアリス>
「森鴎外先生の有名なる「イタ・セクスアリス」を
読むと、その性欲生活の淡々たることにおどろかされ
ます。
・・・
もちろんこれを書いた鴎外には、「大体健全で知的な
日本人の性欲史などというものはこんなものだ。
自然主義の小説なんかは、油っこい外国人の猿まねを
した単なる誇張だ」という自負があったのでしょう。
しかしこれを読むと、鴎外が、ワイセツということを
ひどく嫌った人だということがわかる。
ワイセツとは、性欲が観念的刺激をうけて、不自然に
ふくれ上ったり、こりかたまったりした状態である。
鴎外はそういうものを本当の性欲とはみとめず、自然
主義小説が代表しているような観念的性欲のウソッパチ
を見抜いていたにちがいない。」

panse280
posted at 19:18

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