2012年02月18日

経済破綻のはじまり

「サガンという生き方」(10)
フランソワーズ・サガン
(Francoise Sagan、1935-2004)
山口路子  1966-
michiko yamaguchi
2010.10.10 第1刷発行(新人物文庫)

<経済破綻のはじまり>
1981年、サガン46歳。フランスでロスチャイルド
銀行がミッテラン大統領のもと国有化された。

サガンはミッテランが大統領になる前年に同じ
飛行機に乗り合わせ意気投合し、大統領選の時
には自分の写真をミッテラン候補の宣伝ポスター
に使わせていた。

サガンの経理は1962年から81年までロスチャイルド
銀行のマリレーヌ・デシェリがやっていた。それが
国有化でできなくなったためサガンが自身でやるこ
とになった。これが経済破綻のはじまりだった。

1988年、サガン53歳。大切な人がどんどん亡くなって
いった。サガンの身体は骨粗鬆症になり、しだいに
歩行が困難になってきた。

1994年には、サガンの銀行口座は百万フラン以上
の赤字になっていた。

1995年、サガン60歳。コカイン使用・所持で有罪
判決を受けた。

1998年以降は全てを売り払って、服も家も、テーブル
や椅子もなく、友人のところで居候生活。

2001年、サガン66歳。糖尿病が原因で昏睡状態に
陥った。

2004年9月24日、サガンはオンフルールの病院で
亡くなった。69歳だった。

panse280
posted at 18:45

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