2012年02月15日

ギャンブルで家を購入-運命の8

「サガンという生き方」(7)
フランソワーズ・サガン
(Francoise Sagan、1935-2004)
山口路子  1966-
michiko yamaguchi
2010.10.10 第1刷発行(新人物文庫)

<ギャンブルで家を購入-運命の8>
1960年、25歳。サガンが友人たちとオンフルール
郊外のシャトーのような館を借りて遊んでいた。
館を出る前日、サガンたちはカジノに行った。
バカラで大負けした後、ルーレットに切り替えた。
8の目に賭けた。それが何度も続いて、夜明けに
は800フラン(約6億円)を稼いでいた。

館を出るとき、家主がふと、「この館を買う気は
ありませんか?」と言った。サガンはものの所有
に興味はなかった。家主は「800フランでどうです
か?」と言った。

8月8日に8の目で800万フランを儲けたところに、
800万フランで館を売る人がいる!しかも朝8時に!

サガンはハンドバックから800万フランを出して
にっこりと笑った。サガンは死ぬまでこの館を
愛した。インテリアにもこだわらず、庭も整えな
かった。自然にまかせた無造作な美。これがサガン
流の美であった。

「ギャンブルとは情熱、負け方の一つ、生き方の
一つ。ギャンブルを、つまり人生を、私は本当に
楽しんだ。」

「負けているとき、ほんの一瞬だけど、小さな窓
しかない薄暗い小さな部屋のいて、枯葉が一枚ま
た一枚と降り積もっていくような感じがする。
破産するかもしれないと思うと、妙にロマンティック
で、文学的なイメージが浮かぶ」

panse280
posted at 19:54

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