2012年01月20日

神代文字

「神武天皇実在論」(4)
林房雄  1903-1975
fusao hayashi
本書は、1971年、光文社から刊行された
「神武天皇実在論」に、著者が生前、一部
加筆したものを、文庫化したものです。
2009.7.27 初版発行(学研M文庫)

<神代文字>
平田篤胤は門弟佐藤信淵らの助力を得て、法隆寺、
鹿島神社、大神神社等々で文字の比較研究を行い、
「神字日文伝」「附録疑字篇」を書いた。
「篤胤によれば、神代に文字があったことを認めた
近世の学者は新井白石である。・・・
大江亘爾「古語拾遺」の断定を信じて、「わが
朝、初めて文字を書し、結縄の政に代えたのは
応神天皇の治世であった」と書いているのはもって
のほかだと怒っている。」

注)篤胤は師の本居宣長が「古事記伝」の巻首に、
「大御国もと文字なし、いま神代の文字などという
ものあるは、後の世の人の偽作にて、言うに足らず」
と明記してあるので、「神代文字実在論」の主張に
は慎重であった。

「篤胤が集めて研究したものは神代文字の字母だけ
であって、その文字によって綴られた記録ではない。
字母がある以上は記録もあっていいはずだが、博覧
博識の篤胤の研究がそこまで及ばなかったのは残念
である。」

panse280
posted at 18:04

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