2012年01月17日

神武天皇実在論

「神武天皇実在論」(1)
林房雄  1903-1975
fusao hayashi
本書は、1971年、光文社から刊行された
「神武天皇実在論」に、著者が生前、一部
加筆したものを、文庫化したものです。
2009.7.27 初版発行(学研M文庫)

<あとがき>
「日本はなぜ世界でいちばん人気があるのか」(PHP新書)
「日本人はなぜ日本のことを知らないのか」(PHP新書)
などで最近注目されている竹田 恒泰氏があとがきを書いて
いる。

「本書の主たる論旨は、神武天皇実在の史実性を論証
することではなく、史実性が乏しいことを理由に神話
を無価値と決めつけ歴史の忘却の穴に捨て去ろうとす
る戦後の風潮に対し、強い警告を発するところにある。
・・・
本書で林房雄氏が訴えることは、平成の御世になって
ますます重みを増しているのではないだろうか。」

「帝国憲法は、井上毅が「日本書紀」を元に起草した
・・・日本の法秩序はその根底に「日本書紀」がある。
・・・日本人なら好き嫌いにかかわらず、少なくとも
「日本書紀」に何が書かれているかを知っておくべき
だろう。」

「私(竹田)は林房雄氏と同様に、神武天皇は実在
していたと考えている。神武天皇の意義は初代の天皇
であるということに尽きる。・・・「神武天皇はいつ
の人物か」といった命題は成立するが、「神武天皇は
実在したか」という命題は成立する余地がない。」

「(古文書の真偽は慎重にすべきだ)「古事記」です
ら、昭和54年に太安万侶の墓が発見されるまでは偽書
とする根深い説があったことは指摘しておきたい。」

panse280
posted at 18:51

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