2011年12月12日

イエスはなぜ槍で脇腹を刺されたのか

「聖書の謎を解く」(30)
三田誠広 1948-
masahiro mita

2006.7.19 第1刷第1版(PHP研究所)

<イエスはなぜ槍で脇腹を刺されたのか>
十字架刑はローマの処刑方法で、肉体的にも
精神的にも苦痛をあたえる拷問ですから、
即死にしては意味がありません。
手足に釘を刺しただけでは、身体を支えられ
ませんから、足下には台があります。

囚人を十字架から下ろす時は、とどめをさす
ために、必ず、足を斧で折ることになってい
ました。そうすると台で支えられていた体重
が手首にかかり、生き長らえていた囚人に、
ようやく死が与えられるのです。

囚人は最後には必ず足を折られる、という
のが掟でした。

イエスの支持者のアリマタヤのヨセフは、
ローマ兵に金を渡し、イエスの足を折ること
を阻止しました。その為、イエスは死ぬこと
ができませんでしたので、しかたなく、槍を
イエスの横腹を刺して殺したのです。

イエスの十字架の上には「ユダヤ人の王・
ナザレのイエス」という札がついていました。

panse280
posted at 19:10

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