2011年12月02日

イエスの最初の弟子は誰か

「聖書の謎を解く」(20)
三田誠広 1948-
masahiro mita

2006.7.19 第1刷第1版(PHP研究所)

<イエスの最初の弟子は誰か>
マタイの記述では、漁師のシモン(のちに
ペテロと呼ばれる)、アンデレの兄弟が、ガリ
ラヤ湖で網を打っているところにイエスが現れ
「私についてきなさい。あなたがたを、人間を
とる漁師にしてあげよう」と言い、二人を弟子
にする、ということになっています。
さらに、ヤコブとヨハネ(バプテスマのヨハネ
ではなく十二使徒のヨハネ)の兄弟と出会い、
これも弟子にします。
マルコの記述も、まったく同じです。
シモン、アンデレ、ヤコブ、ヨハネの4人が
初期の重要な弟子ですが、アンデレの出番は
ほとんどありません。

ヨハネの記述では少し違っていて、
1番弟子は、名無し、2番がアンデレ、
3番がシモン、4番がピリポ、5番がナタナエル
で、名前の無い1番弟子が「ヨハネによる福音書」
のおける最大の謎なのです。
「ヨハネによる福音書」では、他の三つの福音書
の重要人物、ヤコブとヨハネの名が消されていま
すが、ヨハネは「イエスの愛しておられた弟子」
として登場します。

panse280
posted at 19:24

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