2011年11月24日

神話と歴史的事実

「聖書の謎を解く」(12)
三田誠広 1948-
masahiro mita

2006.7.19 第1刷第1版(PHP研究所)

<神話と歴史的事実>
天地創造から始まる「旧約聖書」は、神話の
世界を描いています。しかし、ダビデやソロモン
は実在の王ですし、バビロンの捕囚も歴史的事実
です。
バビロンの捕囚では、ソロモンの子孫のユダヤ国王
までが、足枷をはめられ、エルサレムからバビロニア
まで、鞭で追い立てられて歩かされた。王侯貴族から
中産階級まで、一万人以上のユダヤ人が、奴隷の屈辱
を味わわされたのです。
ユダヤ人に屈辱を与えたバビロニアは、やがてペルシャ
に滅ぼされ、ユダヤ人は解放され、パレスチナに帰って
くるのですが、異民族との抗争が待ち受けています。

やがてエルサレムは、マケドニアの王で、ギリシャ諸国
を統一して帝国を築き上げたアレクサンドロス大王の
東征に呑み込まれてしまいます。

大王の死後に分割された帝国では、ユダヤ人は、
ギリシャのオリンポスの神々を信仰することや、豚肉を
強制的に食べさせられました。この屈辱の耐えかねた
ユダヤ人たちは、マカベアのユダを指導者として大反乱
を起こし、玉砕しました。

panse280
posted at 19:39

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