2011年11月02日

生産と信仰

「ツァラトストラかく語りき(上)」(7)
ニーチェ 1844-1900
Friedrich Wilhelm Nietzsche
竹山道雄訳
2010.4.15 第64刷発行(新潮文庫)

<生産と信仰>
「なんじらは生産することができない。
この故に、なんじらは信仰を欠いている。」

<無垢の認識>
「われは万象からいかなる事をも意欲せぬ。
ただねがう、万象の前に、さながら百の眼を
持つ鏡の如くに横臥してあらんことを。」

<無邪気さ>
「なんじら淫欲に充てる者たちよ!なんじら
の欲望には無邪気さが欠けている。・・・
無邪気さはいかなるところにあるのか?
それは、生産への意志の存するところにで
ある。自己を超えて創造せんと欲する者、この
者こそ至純の意志を有する。」

<美はどこにあるのか?>
「美はいかなるところにあるのか?
それは、われが一切の意志を挙げて意欲せざる
べからざるところにある。また、一つの形象を
してただに形象にのみ止まらざらしめんがため
に、われが愛し、没落せんと欲するところに
である。」

panse280
posted at 19:10

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