2011年10月09日

出来のよい人間とは

「この人を見よ」(2)
--発狂前年の最後の著作--
ニーチェ 1844-1900
Friedrich Wilhelm Nietzsche
西尾幹二訳
1998.8.20 第10刷発行(新潮文庫)

<出来のよい人間とは>
「出来の良い人間は、われわれの感覚に心地
良さを与える。・・・出来の良い人間は自分
の養分になるものだけを美味と感じる。・・・
彼はどんな種類の刺戟にも穏やかに反応する。
・・・彼は自ら進んで刺激を求めることはない。
・・・彼は忘れることを心得ている。彼の手に
かかると何でもかんでも彼の利益にならざるを
得ないほどに、彼は強靱な存在なのである。
・・・以上述べてきたことは、ほかでもない、
この私(ニーチェ)自身のことである。」

<戦い>
「敵と対等であるということ、これこそが
誠実な決闘の第一前提である。軽蔑している
相手とは戦うことはできない。」

「私はわが身を危険にさらさないですむような
攻撃行動を、公けには一度も起こしたことがない。
これが正しい行動というものの私の判断基準で
ある。」

panse280
posted at 18:46

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