2011年09月17日

記憶の良さ

「人間的、あまりに人間的(供法(4)
--自由精神のための書--
ニーチェ 1844-1900
Friedrich Wilhelm Nietzsche
中島義生訳
「ニーチェ全集6」
2011.8.10 第8刷発行(筑摩書房)

<122-記憶の良さ>
「記憶が良すぎるあまり、思索家になれぬ者が多い。」

<134-近代音楽の魂>
旧時代の音楽は聴衆に不断の思慮深さを強く要求した。
ワーグナーはこれとは別種のものを意図した。その
音楽はあまりにも女性的であった。リズム感が爛熟する
とき、その蔭には常に節奏法の荒廃と頽落が待ち伏せて
いた。

<141-位階の徽章>
「形容詞の最上級をやたらと愛用する詩人や著作家は
すべて、彼らの能力以上のことをやらかそうとする。」

<142-冷たい書物>
「良き思索家は、その良き思索の背後にある幸福感を
汲みとってくれるような読者を期待している。した
がって、冷たく、そっけなく見える書物も、具眼の士
には、精神の晴朗な陽光の揺影する真の魂の慰めと
見えるのだ。」

panse280
posted at 22:07

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