2011年08月30日

ゲーテとショーペンハウエル

「ユング」(4)
--地下の大王--
コリン・ウィルソン1931-
colin wilson

ユング(Carl Gustav Jung、1875-1961)
1985.4.30 初版発行(河出書房)

<ゲーテとショーペンハウエル>
「彼(ユング)は10代の中頃、ゲーテの「ファウスト」
とショーペンハウエルの「意志と表象としての世界」
を発見し、この両者によって深く感動し、興奮した。
・・・
彼は、ショーペンハウエルからカントに導かれた。
彼は、倦くことのない読書家になった。」

ユングはニーチェの「ツァラツストラ」に夢中に
なった。ハルトマンの「無意識の哲学」を読んだ。
ハルトマンとニーチェは、知的反抗の火をつける
薪の山であった。

「彼(ユング)は心からファウストを崇拝できな
かった。実際には、彼は、ファウストをむしろ馬鹿者
だと考える傾向にあった。一方彼は、ツァラツストラ
の熱狂的、聖書的なことばにむしろ反発を感じ、それ
を誇張だと思っていた。」

panse280
posted at 20:17

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