2011年08月26日

アメリカ人にも読んで欲しい

「閉された言語空間」(12)
--占領軍の検閲と戦後日本--
江藤淳1932-1999
jun eto
2007.10.5 第6刷発行(文芸春秋)

<アメリカ人にも読んで欲しい>
「この本は、この世に類書というものの存在
しない本である。日本はもとよりアメリカにも、
米占領軍が日本で実施した秘匿された検閲の
全貌を、一次史料によって跡付けようと試みた
研究は、知見の及ぶ限り今日まで一つも発表さ
れていないからである。」

「私(江藤)はむしろこの本を、日本の読者
のみならずアメリカの知的読者にも読んでもら
いたいものだと考えている。米占領軍が戦後
日本で実施した隠微な検閲の苛烈さは、所謂
”言論の自由”について深刻に反省する材料を、
少なからず彼らに提供するに違いないからで
ある。」


<「新・堕落論」(石原慎太郎)より>
「今は亡き江藤淳の、戦後の日本の統治者だった
アメリカの日本の言論に関する強力な弾圧と統制
への重要な告発「閉された言語空間」はこの国の
心ある者たちにとっては周知のことながら、国民
全体の関心事たりえませんでした。」

panse280
posted at 19:43

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