2011年08月25日

広島・長崎への原爆投下

「閉された言語空間」(11)
--占領軍の検閲と戦後日本--
江藤淳1932-1999
jun eto
2007.10.5 第6刷発行(文芸春秋)

<CI&E(戦争についての罪悪感を日本人の
心に植え付けるための宣伝計画)(3)>

・広島・長崎への原爆投下を日本人が「残虐行為」
の烙印を押し始めている。
これは非常に問題である。今一度、日本軍の残虐
行為を広く出版、配布して密度の高いキャンペーン
を実施すべし。

「宣伝計画」の一翼を担った「天声人語」が
奴隷の言葉を用いて語っていることは驚くにあたら
ない。むしろ、驚くべきことはその「天声人語」に
おいて、「東條は人気を取り戻したね」と書いてい
ることである。
この事実は、CI&E(戦争についての罪悪感を日本人の
心に植え付けるための宣伝計画)文書中の、「東條は
自分の立場を堂々と説得力を以て陳述したので、
その勇気を国民に賞賛されるべきだという気運が高ま
りつつある。この分で行けば、東條は処刑の暁には
殉国の志士になりかねない」という認識と、正確に
照応している。
「戦争についての罪悪感を日本人の心に植え付ける
ための宣伝計画」の第三段階は、この危機感をバネと
して展開されるにいたったのである。

この「宣伝計画」の最大のものが「東京裁判」である。
それは、CCD(民間検閲支隊)と相呼応して、あるいは
「客観的」報道の名の下に裁判の真の姿を隠蔽し、
あるいは日本の報道機関を「指導」して、被告団の生命
を賭した陳述に罵声を投げつづけさせたのであった。


panse280
posted at 19:15

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