2011年08月24日

戦争についての罪悪感を日本人の心に植え付けるための宣伝計画

「閉された言語空間」(10)
--占領軍の検閲と戦後日本--
江藤淳1932-1999
jun eto
2007.10.5 第6刷発行(文芸春秋)

<CI&E(戦争についての罪悪感を日本人の
心に植え付けるための宣伝計画)(2)>
CI&Eが行ったことは「太平洋戦争史」だけでは
ない。
1945年12月-1946年2月10日に放送したラジオ
キャンペーン「真相はこうだ」という番組だ。
ベートーベン「運命」第一楽章の主題にはじまる
この番組の印象を忘れることができない人も
あるだろう。
この番組のなかで繰り返し強調されるのは、
日本人の犯した「罪」の強調であった。

<CI&Eと新聞>
「日本のあらゆる新聞は、全国的にはCI&Eを、府県
別には軍政部を通じて、毎日占領政策の達成を
周知徹底させられている。」

<CI&Eと「東京裁判」>
「1946年6月に東京裁判が開廷されるに先立って、
CI&Eは国際検事局のために2回の記者会見、弁護団
のために1回の記者会見を開催した。」
つまり、東京裁判の「何を」報道するかを指示した
のだ。

panse280
posted at 20:02

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