2011年08月23日

太平洋戦争史

「閉された言語空間」(9)
--占領軍の検閲と戦後日本--
江藤淳1932-1999
jun eto
2007.10.5 第6刷発行(文芸春秋)

<CI&E(戦争についての罪悪感を日本人の
心に植え付けるための宣伝計画)(1)>
かならずしもCI&Eは期待通りの成果を上げて
いなかった。
「しかし、その効果は、占領が終了して一世代
以上を経過した近年になってから、次第に顕著
なものとなりつつあるように思われる。
なぜなら、教科書論争も、昭和57年(1982)夏の
中・韓両国に対する鈴木内閣の屈辱的な土下座外交
も、「おしん」も、「山河燃ゆ」も、本多勝一記者
の”南京虐殺”に対する異常な熱中ぶりもその
すべてが、昭和20年(1945)12月8日を期して各紙
に連載を命じられた、「太平洋戦史」と題する
CI&E製の宣伝文書に端を発する空騒ぎだと、いわざる
を得ないからである。」

<アメリカの見事な洗脳計画>
「占領終了後、すでに一世代以上が経過していると
いうのに、いまだにCI&Eの宣伝文書の言葉を、いつ
までもおうむ返しに繰り返しつづけているのは、
考えようによっては天下の奇観というほかないが、
これは一つには戦後日本の歴史記述の大部分が、
「太平洋戦争史」で規定されたパラダイムを、依然
として墨守しつづけているためであり、さらには
そのような歴史記述をテクストとして教育された
戦後生まれの世代が、次第に社会の中堅を占めつつ
あるためである。」

注)「太平洋戦争史」:日本人洗脳のために、米軍
が総ての新聞に連載させたもの。連載終了後、さらに
検閲を受けて発売され10万部を完売した。
この本10万部も売れたのは、一つにはこれが学校の
教材として使用を命じられたためである。

panse280
posted at 19:07

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