2011年08月21日

差し押さえられた恋文

「閉された言語空間」(7)
--占領軍の検閲と戦後日本--
江藤淳1932-1999
jun eto
2007.10.5 第6刷発行(文芸春秋)

<差し押さえられた恋文>
「スートランドで私(江藤)が発見した哀切
な恋文は、CCD(民間検閲支隊)郵便部が取り
扱っていた月平均1900万通から2000万通にのぼ
る郵便の、ほんの僅かな一滴にすぎない。CCDは
そのうち400万通の私信を開封し、詳細に検討して
いた。さらにCCD電信電話部は、毎月350万通の
電信を検閲し、25000に達する電話の会話を盗聴
していた。」

CCDの「業務規則」は詳細を極めているが、
例えば「無害な手紙は、ハサミを用いて開封する
こと。必要とあらば、すべての私信を蒸気を用いて
開封し、秘密に封をした上で、無害な文面のもの
のみをハサミを用いて再び開封し、テープで封を
すること。」

<「戦争の真相」の刷り込みはじまる>
「太平洋戦争史」(約15000語)と題する連載
企画が1945年12月8日からあらゆる新聞に連載
された。
これを企画したのがCI&E(戦争についての罪悪感
を日本人の心に植え付けるための宣伝計画)で、
「太平洋戦争史」では南京とマニラにおける
日本軍の残虐行為を強調したもの。

panse280
posted at 18:46

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