2011年08月18日

アメリカの意志

「閉された言語空間」(4)
--占領軍の検閲と戦後日本--
江藤淳1932-1999
jun eto
2007.10.5 第6刷発行(文芸春秋)

<アメリカの意志>
「日本占領中に行われた検閲は、あらゆる意味
において合衆国政府がその軍隊をして実施せし
めた検閲であり、連合国が行った検閲ではなかった
のである。」

<占領開始>
昭和20年9月、日本に降り立った米軍は、異常な
ほど静まりかえっていた日本人を見た。
AP通信社のブラインズは「全国民が余りにも
冷静なのに驚いた」と告白している。
占領軍は「巨大な罠ではないか」と、疑っていた
のである。
「以後四年間にわたるCCD(民間検閲支隊)の検閲が
一貫して意図したのは、「邪悪」な日本と日本人
の思考と言語を通じての改造であり、さらにいえば
日本を日本でない国、ないし一地域に変え、日本人
を日本人以外の何者かにしようという企てであった。」

そして、CIC(対敵諜報部隊)とCCDの活動は細心に
隠蔽されていた。

「昭和20年9月29日午前11時30分を境にして、日本の
言論機関、なかんずく新聞は、世界に類例を見ない
一種国籍不明の媒体に変質させられたのである。」

panse280
posted at 19:37

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