2011年08月15日

閉された言語空間

「閉された言語空間」(1)
--占領軍の検閲と戦後日本--
江藤淳1932-1999
jun eto
2007.10.5 第6刷発行(文芸春秋)

<現在も続いている日本弱体化計画>
通説によれば、日本は敗戦・占領と同時に連合軍
から「言論の自由」を与えられたことになって
いる。しかし、降伏文書調印から二週間も経たぬ
うちに100%検閲が開始された。そして、この時期
を境にして、占領下の日本の新聞、雑誌等の論調
に一大転換が起こった。

「そのとき日本人の心の内と外でいったいなにが
起こったのか、私(江藤)はあたう限り正確に
知りたいと思った。それは単に、過去に対する
好奇心だけからではない。奇妙な感じ方と、人は
あるいはいうかもしれない。しかし。私は、その
当時起こったことが現在もなお起こりつづけている、
という一種不可思議な感覚を、どうしても拭い去る
ことができなかったからである。」

「私(江藤)は昭和四十四年の暮から昭和五十三年
の晩秋まで、毎月「毎日新聞」に文芸時評を書いて
いた。・・・来る月もくる月も、その月の雑誌に
発表された文芸作品を読みながら、私は、自分たち
がそのなかで呼吸しているはずの言語空間が、奇妙
に閉され、かつ奇妙に拘束されているというもどか
しさを、感じないわけにはいかなかった。」

panse280
posted at 18:41

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