2011年08月10日

ルルドの奇蹟

「パスカル「冥想録」に学ぶ行き方の研究」(7)

渡部昇一 1930-
shouichi watanabe
2006.4.6 第1刷発行(致知出版社)

<愛は永遠か>
「彼は十年前に愛した婦人を、もはや愛さない。
彼女は以前と同じではなく、彼も同じではない。」
(パスカル)

<ルルドの奇蹟>
後にノーベル生理・医学賞を受賞したアレクシス
[アラン]・カレル(Alexis Carrel)は、ルルドの
奇蹟を語ったために、フランスでは医者をやることが
できなくなってしまった。
彼は、結核性腹膜炎にかかった重症の少女を、ルルド
の水につけて数分で完治したのを見届けた。
カレルは、「祈り」に注目した。

ルルドでは、病人自身が奇蹟を祈る必要はない。
病人のために祈っている人がいればいい。
そして、祈られていることを病人は知らなくていい。
それでも奇蹟が起こり得るという例をカレルはいくつ
も調べ上げた。そして「祈り」という文章にした。

「我々はデカルトの後に従って、パスカルを忘れた
のではないか」

今では、「祈り」は精神免疫学として研究されている。

panse280
posted at 20:14

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