2011年07月25日

トリストラム・シャンディー

「トリストラム・シャンディー」(1)
夏目漱石 1867-1916
souseki natsume

--明治30年、漱石30才「江湖文学」に発表--

<「トリストラム・シャンディー」?>
漱石が「吾輩は猫である」までに書いた主な
ものは、「老子の哲学」(24才)「ホイット
マン論」(24才)と「トリストラム・シャン
ディー」(30才)である。
「トリストラム・シャンディー」は現在、
岩波文庫(上・中・下)版を入手できる。

哲学者、ショーペンハウアーは曰く、
「トリストラム・シャンディ」(スターン)
「新エロイーズ」(ルソー)
「ヴィルヘルム・マイスター」(ゲーテ)
「ドン・キホーテ」(セルバンテス)
以上の四篇は小説というジャンルの王冠である。

<「トリストラム・シャンディー」(1)>
「「スターン」を「セルバンテス」に比して、
世界の二大諧謔家なりと云へるは「カーライル」
なり、二年の歳月を挙げてその書を座右に欠か
ざりしものは「レッシング」なり、彼の機知と
洞察とは無尽蔵なりといへるは「ゲーテ」なり、
・・・
「スターン」を後世に伝ふべきものは、怪癖放縦
にして病的神経質なる、「トリストラム・シャンディ」
にあり、「シャンディー」ほど人を馬鹿にしたる
小説はなく、「シャンディー」ほど道化たるはなく、
「シャンディー」ほど人を泣かしめ人を笑はしめん
とするはなし。
・・・
「シャンディー」は無始無終なり、尾か頭か
心元なき事海鼠(なまこ)の如し。」

panse280
posted at 19:25

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