2011年07月20日

道草は私小説ではない

「決定版 夏目漱石」(26)

江藤淳 1932-1999
jun etou

2006.9.20 第12刷発行(新潮文庫)
(この本の内容は1955-1974に書かれたもの)

<「道草」>
「道草」は漱石がロンドン留学から帰ってきたころの
実際の体験にもとづいてかかれた「私小説」といわれ
ています。
しかし、江藤氏は2つの理由で、「道草」は私小説で
はないといいます。
1 私小説とはエゴイズムを実現することが善であり
勝利とする小説である。
2 私小説の視点というものは例外なく一元的なもの
である。
以上2つに「道草」は当てはまらない。

「「道草」は、漱石の自己発見、自己探求の努力が
生命の根源の認識にまで及んだ感動的な作品であり
ます。」

<「明暗」>
「「明暗」は、日本の近代小説中まれにみる本格的な
小説であります。・・・「明暗」という小説は日本の
近代小説中類がないくらい知的な小説だといってよい。」

panse280
posted at 21:48

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