2011年07月16日

漱石小伝(2)

「決定版 夏目漱石」(22)

江藤淳 1932-1999
jun etou

2006.9.20 第12刷発行(新潮文庫)
(この本の内容は1955-1974に書かれたもの)

<漱石小伝(2)>
明治40年、漱石40才、朝日新聞入社。
(英文学教授の内示を蹴る)
「食ってさへ行かれれば何を苦しんでザットの
イットのを振り廻す必要があろう。やめるなと
云ってもやめて仕舞ふ。休(や)めた翌日から
急に脊中が軽くなって、肺臓に未曾有の多量な
空気が這入って来た。」
(朝日新聞「入社の辞」より)

朝日新聞入社後、第一作の「虞美人草」を書く
ために、漱石は「文選」を読み直して措辞に
心血を注いだ。

正宗白鳥はこの小説を馬琴の近代版といった。

参考:吉本隆明は「虞美人草」を評して、「描き方
が装飾過剰で、文語調と口語調がまじっていて、
美文で、読むのがめんどうくさくてしょうがない。
・・・・
字句の難解さから説明しますと、僕らの教養では
読めないのです。」

panse280
posted at 20:30

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