2011年06月26日

漱石の少年時代

「決定版 夏目漱石」(3)

江藤淳 1932-1999
jun etou

2006.9.20 第12刷発行(新潮文庫)
(この本の内容は1955-1974に書かれたもの)
当時、江藤氏は23歳の慶応の学生だった。

<漱石の少年時代>
少年時代の漱石は「掛け物の前に一人うずくまって、
黙然と時を過ごすのを楽しみ」としていた。
「ある時は床の間の前で、ある時は蔵の中で、又
ある時は虫干しの折に」

漱石は南画を見ながら友人に、「生涯に一遍で好い
からこんな所に住んでみたい」と語った。友人は
こんな所に住むと不便このうえない、と言った。
「余(漱石)は成る程と始めて自分の迂闊をはじると
ともに、余の風流心に泥を塗った友人の実際的なのを
悪(にく)んだ。」(「思い出す事など」)

<僕(漱石)の趣味は東洋的>
「唐人と洋食と西洋の風呂と西洋の便所にて窮屈
先万一向面白からず、早く茶漬けとソバが食いたく
候」(明治33年9月19日、香港発高浜虚子宛て)

panse280
posted at 17:48

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