2011年06月11日

草枕

「世界文学のスーパースター夏目漱石」(7)

ダミアン・フラナガン 1969-
damian flanagan

2007.11.29 第1刷発行(講談社インターナショナル)

<文学のパワーに目覚めよ>
「私は、文学は他をはるかにしのぐほど重要な
ものだと信じている。・・・国境を超えて人間
としての共通性をさぐるとき、文学はじつに
偉大なパワーを発揮する。・・・文学は可能性
に満ちた未来へのイマジネーションを解放し、
ほかのどんな芸術にもできない方法で私たちの心
を豊かにする。文学こそ、私たちが自分と周囲の
世界を認識する一番の方法なのだ。」

<「草枕」>
「朝日新聞の編集者がひどく感動し、漱石が朝日
新聞社に招かれるきっかけとなった作品である。」

この「俳句小説」といわれる「草枕」は、英語圏
の漱石読者に人気の高い作品だ。「草枕」は
1960年代、イギリス人、アラン・ターニーの名訳
により、「The Three Cornered World」に変身した。
これは、英語圏の読者にとって最高の作品となった。
読めば、愛さずにはいられなくなる。
ピアニストのグレン・グールドもこの名翻訳の
大ファンである。

しかし、漱石は以降、「草枕」タイプの作品を
二度と書かなかった。
漱石は鈴木三重吉に「草枕」について、
「「草枕」における画家の人生へのアプローチは
決して褒められたものではない。芸術とは、こん
なふうに人生から逃げだしたところで生み出され
るべきものではないのだ。」と云った。


panse280
posted at 22:16

トラックバックURL

コメントする

名前
 
  絵文字