2011年05月10日

お茶の間主義

「ぼくが真実を口にすると吉本隆明88語」(10)
勢古浩爾 1947-
seko koji

2011.3.10 第1刷発行(筑摩書房)

<ただの爺さん>
「私(勢古)は「吉本隆明は、見事にただの
爺さんになった」と書いたことがある。かれが
「ただの爺さん」であるわけはないのだが、
気持ちとしてこれ以上のほめ言葉はない。・・
・偉そうで、申し訳ないけど。」

「(日本の知識人の中で)大衆の素顔のままで
「知」の世界に参入したのはたぶん吉本隆明だ
けである。吉本は外国にただの一度も行ったこ
とがない(ただ「億劫」なだけ、といっている)。
大学の教師への要請もあったようだがならな
かった(バカな職業だといっている)。」

<お茶の間主義>
「新聞やテレビで目に触れた資料を介して、自分
に考えられることをとことんまで考えてやろうと
いうことにしている」(吉本)

吉本は大衆とおなじレベルの情報だけでどこま
でものを考えられるかを自分に課している。

panse280
posted at 19:53

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