2011年04月04日

ペスト

「侵略の世界史」(8)
清水馨八郎 1919-
keihachiro shimizu

2010.7.10 第11刷発行(祥伝社)

<香辛料を求めて>
古代、中世から近世の初めまで、世界史を
動かしていたのはアジアや中近東の民族で
あった。
当時の西欧の民は、東洋の勢力には、とても
歯がたたなかったのである。
イスラム帝国は、学問でも、神学、法学、数学、
天文学、地理学、医学、科学などで当時の世界
をリードしていた。
ヨーロッパの人々はしだいに追いつめられて、
新天地をめざした。
新天地をめざした理由は二つ。一つは「ペスト
(黒死病)の流行」で、もう一つはマルコ・
ポーロの伝えた東洋および日本の情報であった。

「ペスト」の悲惨な状況はボッカチオの「デカ
メロン」にも書かれている。

「ペスト」の疫病から逃れるために求めたのが
薬、つまり香辛料(胡椒など)だった。
命を救う香辛料は高値で売買された。西洋人は
命がけで香辛料を求めて東洋をめざしたのである。

panse280
posted at 21:43

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