2011年03月31日

西洋の常識--略奪

「侵略の世界史」(5)
清水馨八郎 1919-
keihachiro shimizu

2010.7.10 第11刷発行(祥伝社)

<西洋の常識--略奪>
「略奪が一番簡単で、一番豊かな生活を約束
することで、ヨーロッパ以上のところはなかった
のだ。日本では泥棒、強盗はバカがやる一番損な
仕事になっている。略奪はヨーロッパでは、優秀
な人間がやる企てであると考え、日本とは全く逆
の価値判断である。イギリスの王家は先祖が海賊
であったことを誇らしげに宣伝しているほどだ。」
(「日本の風土と文化」会田雄次)

<VIP(Very Important Person)の意味>
ヨーロッパでは重要な偉い人をVIPと呼ぶ。
その意味は、インポート、つまり輸入、あるいは
他国から自国にものを持ってくる人。
その手段は問わない。略奪でも泥棒でもOK。
弱者から見たら最もこわい人がVIPなのである。

<風土--和辻哲郎>
和辻哲郎は地中海が「死の海」であることを
発見した。地中海をめぐる地域は大部分が砂漠
のある乾燥地帯のため。有機物があまり流れ
こまず、その上、海水の蒸発がひどいため、
塩分濃度が高く、魚や貝や海藻などの生物の
棲息に適さない海なのである。
ヨーロッパ人は海を、日本人のように「恵み」
(海の幸)とは考えない。彼らにとって海とは
侵略の「道」なのである。

panse280
posted at 19:41

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