2011年03月20日

小説読本

「小説読本」(1)
三島由紀夫 1925-1970
yukio mishima

2010.10.25 初版(中央公論新社)

<作家の本能>
「なぜ自分が作家にならざるを得ないかを
ためしてみる最もよい方法は、作品以外の
いろいろの実生活の分野で活動し、その結果
どの活動分野でも自分がそこに合わないと
いう事がはっきりしてから作家になっておそ
くない。
一面からいえば、いかに実生活の分野でたた
かれきたえられてもどうしてもよごれる事の
できないある一つの宝物、それが作家の本能
、つまり詩人の本能とよばれるものである。」

<たゆみない努力>
「バルザックは毎日18時間小説を書いた。
本当は小説というものはそういうふうにして
かくものである。詩のようにぼんやりインス
ピレーションのくるのを待っているものでは
ない。このコツコツとたゆみない努力の出来
る事が小説家としての第一条件であり、この
努力の必要な事に於ては芸術家も実業家も
政治家もかわりないと思う。」

「ある画家から聞いた話だがフランスに行って
絵描きが何を学んでくるかというと、毎朝必ず
キャンバスの前にきちんと坐って仕事を始める
習慣だそうである。」


panse280
posted at 20:02

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