2011年03月19日

アフリカの悲劇

「21世紀への遺言」(10)
糸川英夫 1912-1999
hideo itokawa

1996.2.29 初版(徳間書店)

<アフリカの悲劇>
レスター・ブラウンの「飢餓の世紀」によると、
貧困の中での人口集中の結果、もはやアフリカ
には働けば食べられるというだけの滋味、緑、
地下水などを有する土地さえ、次々になくなりつつ
あるようです。
アフリカは先進国の植民地として踏みにじられた
地です。欧米は人件費がタダの人間を探すために
アフリカを植民地化して、ダイヤモンドまで略奪
していったのです。

「今、アフリカにはコーラ飲料が多量に入ってい
ます。しかし、アフリカに必要なのは、真水では
ないでしょうか。」
アフリカの貧困は、多国籍企業の格好の儲け口
にされてしまっています。

<アフリカには文字がなかった>
「世界現代史」(山川出版社刊、全37巻)の
「アフリカと歴史」の章を要約すると、

「アフリカ人はたくさんの言語を持っていたにも
かかわらず、書かれる文字を持っていなかった
ことは、驚くべきことである。
・・・
つまりアフリカ人自身の手で書かれた史料が、
少なくとも今世紀になるまで事実上なかったと
思われる。一部の種族は文字を用いてきたという
説もあるが、それらを厳密にアフリカ人起源の
ものとすることは難しい」と書かれています。

文字がないということは社会システムに影響し
ます。貨幣を使用する先進国と、物々交換の
アフリカが理解しあうことは意外と難しいこと
なのです。

<すべての人類が救われなければ地球はあぶない>
「実は、57億人には生命が一つしか与えられて
おらず、一人一人が57億分の一の生命を授かって
いる。」これは糸川氏の「ポピュレーション・
セオリー」の基本的な考え方です。

<アフリカには人類の課題が集約されている>
「アフリカのルーツ、文化を探ってみると、先進国
といわれる国々が抱えている問題の原点はほとんど
アフリカにあることが簡単にわかるのです。
・・・
アフリカで起きている困難から学びそれを克服
することを考えていけば、新しい未来が開けて
くると思います。」

panse280
posted at 22:05

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