2011年03月09日

人生で大切なのは、失敗の歴史である

「八十歳のアリア」(10)
糸川英夫 1912-1999
hideo itokawa

1992.7.5 第1刷(文藝春秋)

<「音楽による逆転の発想」コンサートご案内>
「1992年7月20は、私にとっての満80歳の
誕生日にあたります。・・・御礼の申し上げ
方もいろいろあると考えますが、あまり、
いままで世の中に知られなかった私の「作品」
をご覧にいれ、お聴き頂いて夏の一日をお楽しみ
いただくことにし、ここにプランをたてたので
ございます。「作品」というのは一個のバイオリン
です。・・・おそらく、もっとも「科学的」に
つくられた唯一の手作りバイオリンで、従来の
イタリア、フランスなどヨーロッパ工匠が作った
バイオリンよりも、よく音が出るはずと本人は
ひそかに自負しております。
プロの音楽家たちによってどう評価されどう
用いられるかはこれから二百年の年月が決めて
くれると思っております。・・・
考えてみますと人生の六十パーセントの時間が
かかっておりますので、私の作品中もっとも
年数をかけたものになりました。どうぞ、この
コンサートをお楽しみ下さるよう心からお願い
申し上げる次第でございます。
平成四年二月吉日」

補記:<糸川英夫語録>

・人生で大切なのは、失敗の歴史である。

・目標に向かって、一段ずつ階段を上っていく上で、
いちばん肝心なことは、必ず、最初の一段を上ると
いうことである。そしてまた次に一段上るというこ
とである。

・「自分にできること」よりも、「世の中が求めて
いること」に挑戦しつづけたほうが、人生も楽しい。

・本を読む場合でも、人間に会う場合でも、自分の
人生のカギをにぎっているのは、たった一人の人間
である。その人をどうやって選ぶかということが、
常に問題であろう。再び繰り返すが、それは、本能的
といってよいほどの、「あこがれ」であると、わたし
は断言してはばからない。

panse280
posted at 19:50

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