2011年03月07日

純白のバイオリン


「八十歳のアリア」(8)
糸川英夫 1912-1999
hideo itokawa

1992.7.5 第1刷(文藝春秋)

<純白のバイオリン>
できあがったバイオリンは、白木のままで
真っ白だった。

「クレモナのニス」という本がある。
「イタリアのクレモナのストラディバリウスの
名器の秘密は、ニスである」

「僕は塗料に関心を持たなかった。・・・
(振動論から考えると)本当は白木のままがいち
ばんいい、と信じていた。・・・ただ白木だと
湿気の影響を簡単に受けることだ。弦楽器の最大
の敵は、湿気である。」

そこで、糸川はニスを塗ることにした。
それも一番安いニスを塗った。

<よいバイオリンとはブランドのことである>
ストラディバリウスは何故、名器なのか?
それは、ストラディバリウスが作ったからで
ある。もし、全く同じ音が出るバイオリンが
あったとしても、それは名器にはなれない。

「バイオリニストのバイオリン評価はまったく
あてにできない。バイオリン愛好家のバイオリン
の評価は本当にあてにできない。聴衆の耳は
もっとあてにできない。」

panse280
posted at 19:31

トラックバックURL

コメントする

名前
 
  絵文字