2011年03月06日

バイオリンの善し悪し

「八十歳のアリア」(7)
糸川英夫 1912-1999
hideo itokawa

1992.7.5 第1刷(文藝春秋)

<バイオリンの善し悪し>
よいバイオリンは音色が美しいだけでなく、
遠方でも美しくその音が透微して聞こえ、
ダメなバイオリンは、そばで聴くと、キーキー
とやかましいが、遠くに離れると、悲しく
たよりない音になる。

<E線を太く強い音にする>
糸川は「E線を太く強い音にする」にするために
波動方程式で計算しまくるのである。
その目指すところは、「魔法の道具」をどこに
どのようにつけるかを計算したのである。
特許の関係もあり、古今東西の研究論文すべて
に目を通した。(特許論文は数式に埋め尽くされ
た36ページの論文である)

計算の結果がでた。

「G線のほぼ下にあって、表板の裏側についている
バス・バー(補強板)と同じような板を、高音、
つまりE線の下にもつければよい、とのご神託が
出てきたのである。・・・要は、表板の厚さを
薄くすれば高音が出るようになる。薄くなった分、
補強のバス・バーをもう1本増やせばいいのだ。
これが僕のバイオリンの秘密なのである。」

「後に、この波動方程式を解いて得られた答えに
そって設計された、”ヒデオ・イトカワ号”は、
世のすべての音楽家、弦楽器の製作者、調律師
によって、「世にも非常識」な「とんでもない
バイオリン」と評されるにいたったのである。」

panse280
posted at 17:20

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