2011年02月19日

ペンシルロケット批判

「はやぶさ」(7)
吉田武 1956-
takeshi yoshida

2010.6.25 第2刷(幻冬舎新書)

<ペンシルロケット批判>
--糸川英夫物語----
マスコミはおもちゃみたいな「ペンシルロケット」
に冷ややかな対応をした。しかし、この極小の
ロケットの実験は実に考えられた素晴らしいもの
だったのである。
「事実、その後のロケットの大型化に際して、無用
となった実験も観測も一切ない。そのサイズに合わ
せて、ペンシルだから行える実験、ペンシルだから
意味がある観測、などという場当たり的なものは、
唯の一つも行っていないのである。」

このロケット実験で、糸川氏が唯一残念に思った
ことは”失敗を全くしなかったことである”と
語った。つまり、実験に求められるのは「成功」
だけでなく、思いもしない「失敗」のデータなの
である。

<失敗の値打ち>
「ある部分の実験の「失敗」が、他のより大きな
部分の問題点を、予想もしない形で指摘してくれ
たとしたら、その実験は「成功」なのである。」

「生きるか死ぬか、という瀬戸際での失敗を経験
した者にしか、本当の実力はつかない、本物の
独創性というものは生まれてこない。」

「糸川は独自路線を選び、その精神は今も宇宙研の
中に脈々と受け継がれている。・・・最も遠回りの
道を教えてくれた先駆者に、我々は幾ら感謝しても
感謝しきれないのである。」

「他人の模倣は、最初は手早く、結果も予測できる
ので、外部の批判をかわすにはもってこいのやり方
である、しかし、それは直ぐに行き詰まる。」


<糸川英夫語録>
「人生で大切なのは、失敗の歴史である。」

panse280
posted at 12:52

この記事へのコメント

2. Posted by panse   2012年01月28日 23:42
興味深いコメント、ありがとうございました。

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