2011年02月18日

ペンシルロケット

「はやぶさ」(6)
吉田武 1956-
takeshi yoshida

2010.6.25 第2刷(幻冬舎新書)

<ペンシルロケット>
--糸川英夫物語----
1955年4月12日、国分寺、新中央工業の工場
跡地で、世界の宇宙開発にとって記念すべき
「水平発射」実験が行われ成功した。
6日間にわたって29機、全てが成功した。

ペンシルロケットの全長23cm,直径18mm
アルミ合金の本体と頭に鉄製のノーズコーン
十字尾翼幅80mm。

推進薬13gに対して推力30kg程度、燃焼時間
は約0.1秒、速度は発射後5mで最大に達し、
秒速110-140m程度であった。

「小さいながらロケットのもつ基本要素を
もち、一通りの飛翔性能をもっているため
に、計画、試作、生産、飛翔実験の全分野
に渡って、ロケット工学にどんな問題点が
あるかを学ぶことができるであろう。
例えば屋外の飛翔実験に何名の人員と、いく
ばくの費用がかかるかを、私共は実際に知る
ことができたのであって、これがペンシルの
ねらいであった。」(糸川英夫)

総員35名の「ペンシルチーム」は現在、数
百名の「はやぶさチーム」に膨らんでいる。

<水平発射という奇想天外>
ロケットは打ち上げるもの、という固定概念
を打破して真横に打った、これには今なお
驚きの声が挙がっている。
1回目から、より確実に、より安価に、繰り返し
実験な可能な形で成功させなければならなかった
のである。真上に打ち上げてしまったのでは、
飛翔を追跡する機器がない。そうした観測機器
の設計、製作を待っている時間がない。また、
ロケットの回収にも手間がかかる。等などの
制約からしぼりだした、「水平発射」だった
のである。

panse280
posted at 20:51

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