2011年02月16日

志は高く、予算は低く

「はやぶさ」(4)
吉田武 1956-
takeshi yoshida

2010.6.25 第2刷(幻冬舎新書)

<太陽輻射圧>
太陽輻射圧とは、太陽の光が他に及ぼす
具体的な力のことである。
イトカワ上空20km地点では、「はやぶさ」に
働いている力の95%が輻射圧であり、上空
7kmの地点でも輻射圧が重力を上回って
いる。
「はやぶさ」は、史上初めてその軌道計算
に、量子力学的考慮が必須となった探査機
なのである。

「はやぶさ」の愛称として最後までその座
を争ったのは「アトム」だった。つまり、
人型ではないが、「はやぶさ」、その実体は
自律型の世界最高機能を有するロボットなの
である。

<志は高く、予算は低く>
世界初を連発した途方もない計画に諸外国の
研究者が「恐るべき計画だ」とため息をついた
のも頷けよう。
彼らはその予算総額を聞いて再びあきれ果てた
のである。
志は高く予算は低くの宇宙研、は世界の宇宙
科学の”色々な意味での”トップに君臨して
いるのである。何故、世界の研究者が呆れる
ほどの低予算で、野心的なプロジェクトを
次々に立ち上げ、30年前の雨漏りさえする
施設から、人類初の成果を導き出すことが
できたのであろうか。
全てはおよそ50年前、一人の研究者が行った
実験に端を発している。小惑星イトカワの
名前の由来ともなった、糸川英夫教授が
行った「ペンシルロケット水平試射」、
全てはここから始まったのである。

panse280
posted at 19:50

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