2011年01月28日

鎌倉時代の仏教と神道

「天皇の起源」(17)
林房雄1903-1975
fusao hayashi

1988.12.05 初版発行(株式会社天山出版)

<鎌倉時代の仏教と神道>
太子後、仏教は盛況を呈したが、儀式は派手に
なり、寺院は壮大になり、特権階級が輩出し、
200年もたたぬうちに寺院は腐敗と罪悪の巣と
化した。

804年、最澄38歳、空海31歳で唐に渡った。
最澄の系譜は法然、親鸞、道元、日蓮へと続き、
「空海は仏教を神道化した。(林)」
(林房雄の考えでは、空海は神道の仏教化では
なく、仏教の神道化と解している)
平安仏教もまた、隆盛を極めると、奢侈淫逸
に染まった。
空海から400年後、鎌倉時代。
仏教も神道も大転換の時代に突入した。
仏教には親鸞が、神道は古神道から伊勢神道
(「神道五部書」)つまり、「神道理論」が
構築された。
「神道の他宗教にたいする根本態度は、
「宗教的寛容」とか「信教の自由」などの
観念で解釈できるものではない。それらを
超越したもの、少なくとも他宗教に類を見る
ことのできない「宗教以上の宗教」だと、
私(林)は理解している。」

panse280
posted at 19:49

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