2011年01月27日

大乗仏教と聖徳太子

「天皇の起源」(16)
林房雄1903-1975
fusao hayashi

1988.12.05 初版発行(株式会社天山出版)

<大乗仏教と聖徳太子>
当時、シナも朝鮮半島も日本も動乱の最中
であった。そのような時代に仏教は日本に
渡ってきた。仏教渡来後40年、聖徳太子は
シナ語訳の「大蔵経」から「法華経」「勝鬘経」
「維摩経」を註琉された。
身の清浄と心の清明を重んじるのが日本の固有
信仰としての神道の信条であったために、仏教
はタイやチベットの怪奇異様な信仰に変形する
ことはなかった。
太子は皇位につかず、専ら仏教の布教者として
終り、四天王寺を建立して、これに敬田・悲田・
施薬・療病の四院を付属させたことにも、太子
以後の天皇が単なる古代的権力者たることをや
めて、大慈大悲の衆生救済者、すなわち真の
「無私の天皇」になってもらいたいという悲願
がこめられていたかもしれぬ。

panse280
posted at 19:43

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